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玻璃の欠落 後編【玉ぼん】

玻璃の欠落 後編 by 玉ぼん
漫画

玻璃の欠落』は、大正時代を舞台に、人間関係の葛藤と背徳の愛が絡み合う物語玉ぼん先生が手掛け、COMIC快楽天に3号連続で掲載された注目作です。

今回ご紹介するのは、完結編である『玻璃の欠落 後編』。

子を孕めない現実を知り、自室に籠るゆき子。そんな彼女の態度にわだかまりを覚える四郎。禁じられた関係を続けてきた二人の想いが切なくも激しく交錯します。

この記事では、物語の見どころを深掘りしながら、その魅力をお伝えしていきます。

「序章」「前編」の記事はこちら

作品紹介

タイトル玻璃の欠落 後編
シリーズ
作家
ボリューム30ページ
配信開始日2024/12/05
現在価格¥330
ジャンル

玻璃の欠落 後編|あらすじ

東雲家に跡継ぎとして迎えられ、正妻の娘・ちよ子と婚約した高島四郎は、妾の娘で長女のゆき子と不貞の関係を続けていた。

しかし、ゆき子は子供を産めない身体だと判明すると、誰とも会わず、自室に閉じこもってしまう。

「共に地獄へ落ちよう」とまで誘い込んだ彼女の態度が急変したことに、四郎は釈然としない思いを抱える。

東雲家を継ぎ、成功が約束されていた彼がとった行動はーー

 

玻璃の欠落 後編|見どころ

玻璃の欠落-後編-冒頭

玻璃の欠落-後編-冒頭

玻璃の欠落 後編』は、主にゆき子視点だった前編とは異なり、四郎視点を中心に展開される物語です。

初めて四郎の心情が描かれると同時に、前編で衝撃のラストを迎えたゆき子の心情が描かれなくなります。

伏線や布石が巧みに散りばめられており、結末を知ってからも新たな発見と感動が得られる作品です。

ここでは、特に注目していただきたいポイントをご紹介します。

 

心が抜け落ちたゆき子

無気力に横たわるゆき子

心が抜け落ちたゆき子

離れの部屋で無気力に横たわるゆき子。

妊娠できない身体だと知ったことに加え、希望や復讐心までも失った結果なのです。これは前編で丁寧に描かれています。

四郎頼みだったゆき子の脆さが露わになるこの描写。まるで彼女自身の心が「抜け落ちた」かのような姿は、タイトル「玻璃の欠落」の象徴ともいえます。

しかし、そこにとどまらない深みが本作の魅力です。

 

弁えている四郎

弁えているちよ子と四郎

弁えているちよ子と四郎

東雲家を継ぐ先にある四郎の野望。その表向きの行動の裏には、ゆき子を想う複雑な感情が秘められています。

婚約者であるちよ子が演劇役者と密会している場面を目撃し「ゆき子と違って弁えている」と評する四郎。その言葉は、自身もまた「弁えている」存在であることを示しています。

しかし、ゆき子は「弁えることができない」からこそ、四郎は後に彼女の心を読み違えてしまいます。

四郎の心情が徐々に明かされますが、彼の真意が明らかになるのはまだ先です。

 

とんぼ玉に対する四郎の想い

四郎の思惑ととんぼ玉

四郎の思惑ととんぼ玉

とんぼ玉の思い出

とんぼ玉の思い出

露店でとんぼ玉の帯留めを見つめながら、優しい顔で思い出を語る四郎。『後編』では、ゆき子にとんぼ玉の簪を贈った場面が四郎視点で描かれます。

苦労して自作したとんぼ玉は、お守りとして持ち歩いていた特別なもの。それを簪に仕立てて贈ったのは、ゆき子を大切に思う気持ちそのもの。そして、ゆき子の笑顔もまた、四郎の心に深く刻まれていたのです。

同時に、「知らない」と言い放ったゆき子の態度に釈然としないのです。

当然、「弁えている」四郎は、誰にも明かしません。

タイトル「玻璃」を象徴する「とんぼ玉」を巡るやり取りは、二人の心情を読み取るための重要な鍵となっています。

 

四郎が贈り物に込めた想い

チョコレートと青リンドウの花ととんぼ玉の帯留め

チョコレートと青リンドウの花ととんぼ玉の帯留め

四郎がゆき子に渡そうとした品々は、作中では深く触れられませんが、それぞれに四郎の想いが滲んでいます。

ゆき子が初めて口にした際に見せた、無邪気な笑顔のきっかけとなったチョコレート

「悲しむあなたを愛する」という花言葉を持つ青リンドウの花

そして、とんぼ玉の帯留め。ゆき子が「知らない」と否定したとんぼ玉の簪の記憶に静かに触れる、四郎の思いやりが込められた贈り物です。

四郎の真意はまだ語られませんが、彼が変わらぬ心でゆき子を見つめ続けていることを静かに物語っているのです。

 

四郎の真意

ついに自らの想いを語る四郎。

彼は、東雲家が融資のためにゆき子を慰み者として老齢の後妻に嫁がせようとしていることを知っていました。それを阻止し、早急に東雲家を継ぎ、遠く離れた場所に居を構えてゆき子を妾として囲うと提案します。

この提案は、「弁えている」四郎なりの、ゆき子を救うための最善策だったのです。

しかし、四郎にとって釈然としなかったのは、ゆき子が態度を急変させて自室に篭ったこと。「共に地獄に落ちよう」と誘いかけた彼女のその情熱は、どこへ消えてしまったのか。

四郎がモノローグで語る「今更」という言葉が、その複雑な胸の内を物語っています。

 

ゆき子の決意と最後の誘惑

ゆき子は、四郎の贈り物や提案を断ります。

彼女にとって四郎は唯一の希望でしたが、現実を前にそれも叶わないと悟り、東雲家とも四郎とも離れる覚悟を固めていたのです。その決意を示す布石として、『後半』冒頭でベッドの横に置かれたカバンがあります。

そして、ゆき子は「本当に愛してくれる気持ちがあるのなら、忘れられないくらい激しくして」と誘います。

心の中では決意が固まっており、四郎との思い出を作ろうとしている彼女の心境を思うと、胸が締め付けられるような切なさを感じるシーンです。

 

玻璃の欠落 後編|感想

『玻璃の欠落 後編』の感想をお伝えします。

前編はゆき子視点で描かれ、四郎の心情はほとんど描写されませんでした。そのため、四郎に感情移入しやすく、逆に悪女として描かれたゆき子の本当の素顔を知ることで、彼女を愛おしく感じることができました。

今作は四郎視点で描かれますが、今度はゆき子の心情が見えなくなります。その結果、ゆき子を助けたいという気持ちを抱きながらも、ゆき子が何を欲しているのか、四郎の真意は何なのか、わからないまま読み進めることになり、終始不安がつきまといました。

物語はボリュームがありつつも、心情描写があえて抑えられているため、初読では情報を整理するだけで精一杯。しかし、何度も読み返すうちに、ゆき子や四郎の心情が少しずつ見えてきて、そのたびに涙が溢れました

正直、感動しすぎて肝心のHシーンはほとんど頭に入ってきません。それほど、この物語には強い感情を揺さぶられました。

ここからは、感情を揺さぶられて泣いてしまったシーンをお伝えします

 

四郎がゆき子に贈り物を持ってきたシーン

四郎がチョコレート、青リンドウの花、とんぼ玉の帯留めを持ってゆき子の部屋を訪れる場面。

まだ四郎の真意が明かされていない時点でしたが、「四郎はゆき子を出会った頃と変わらず想っている」ということに気づいたとき、それまで抱えていた不安が一気に解けました。

この瞬間の安堵と喜びで涙が止まりませんでした。

 

ゆき子が四郎を誘惑するシーン

「本当に愛してくれるなら、忘れられないくらい激しくして」と四郎を誘う場面。

表面的にはHシーンですが、性欲のためではなく、ゆき子がすでに四郎や東雲家から離れる覚悟を固めていて、それでも四郎との思い出を胸に刻みたいという彼女の心情に気づいたとき、切なさで涙が溢れました。

Hシーンでこんなに泣いたのは初めてです。

 

ゆき子が去るシーン

寝ている四郎にキスをし、継ぎ接ぎされたとんぼ玉の簪を置いて部屋を去る場面。

簪を置いたのは、東雲家や四郎から受け取った「もの」をすべて捨てるという彼女の決意の表れ。

彼女が四郎を愛しながらも離れることを選んだという心情を目の当たりにし、喪失感と彼女の心を読み間違えた後悔が押し寄せ、号泣しました。

 

継ぎ接ぎされたとんぼ玉の簪

この簪は前編でも登場し、ゆき子が抱きしめて泣き崩れるシーンがありました。しかし、ゆき子が残して去ったことで、さらに重みが増します。

砕けたガラスを修復するのは大変な作業。それをあえて直し、持ち続けていたのは、四郎への想いがずっと消えなかった証拠です。

彼女にとってそれほど大切で、四郎のことを想いながら、多少凸凹でも修復しようとしたゆき子の姿を想像すると、涙が止まりません。

 

四郎の行動からラストシーンまで

継ぎ接ぎのとんぼ玉の簪を残したゆき子の真意に気づいた四郎。

ゆき子が一人で生きていけるはずがなく、四郎が聡い人間で本当に良かったと思えます。

そして、ラストページでようやく描かれたゆき子の満面の笑顔。

これほど清々しいハッピーエンドはないと感じ、そして作品最大の伏線回収が行われ、感動で涙が溢れました。

 

玻璃の欠落 後編|レビュー

『玻璃の欠落 後編』は、繊細な心理描写と伏線が巧みに絡み合い、読み応えのある作品でした。

四郎視点で描かれることで、前編では見えなかった彼の葛藤や決意が浮き彫りになり、読者は彼に強く感情移入することができます。一方で、ゆき子の心情はあえて描かれないことで、彼女の秘めた思いが読後に深い余韻を残します。

切なさと温かさが絶妙に絡み合ったストーリー展開や、キャラクターたちの再生を感じさせるラストシーンは圧巻。

Hシーンを含む官能描写もストーリーに深く根ざしており、キャラクターの心情をさらに引き立てています。

本作は、単なる大人の恋愛作品に留まらず、愛と喪失、再生を描いた感動的な人間ドラマとしても高く評価できます。読後には深い満足感と感動が得られる一作です。

 

無料で読める?おすすめサイト

結論として、『玻璃の欠落 後編』を無料で読むことはできません。

もし「無料で読める」と宣伝しているサイトがあった場合、それは違法にアップロードされたものである可能性が高いです。

違法サイトの利用は、個人情報漏洩やデバイスのウイルス感染といった危険が伴います。

安全な正規サイトで安心して読むことをおすすめします。

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まとめ

本記事では、『玻璃の欠落 後編』の魅力を紹介し、無料で見れるのか解説しました。

是非、お得に購入して玉ぼん先生を応援しましょう!

最後までご覧いただき、ありがとうございました!


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